③腐女子になったきっかけ

②腐女子になったきっかけの続きです。

結局BLに目覚めた後、私は腐女子として着実に成長していきました。友人にも腐女子に目覚めたことを伝え、自分で絵を描いたり支部で絵を探したり、当時放送されていたBLアニメを家族に隠れてコソコソ見たり、アニメイトに行ったり…。

今まで何が楽しくて生きてきたんだろうって本気で疑問に思うレベルで朝から晩まで24時間365日BLをこよなく愛する腐女子となりました。

腐女子になる前を思い起こすと、なんともない普通の学生でした。どちらかというと勉強も出来た人間で人付き合いも得意で学友や先生からの評判も悪くなく、クラスの推薦で学級委員長を何年も経験しましたし、スポーツもバスケ部に所属しキャプテンを任され、習い事はピアノを10年以上継続し才能があったのか少々レベルの高い楽曲をすぐに弾けるようなったり…。

私が学校や友人の保護者から褒められたり大会で優勝すると両親も鼻高々で喜んでくれました。

しかし私にとってその生活は何の面白みもありませんでした。勿論褒められたら嬉しいです。でもなんだか物足りない、つまらない、毎日同じことの繰り返し…。

週末休みの日はベッドに寝転んでゴロゴロするだけ。とりあえず毎日学校に行って習いごとをして帰ってきたら晩ご飯を食べてお風呂に入って宿題して寝るの繰り返し。本当につまらない人生だったと思います。

その後、腐女子に目覚めたタイミングで家庭の事情を機に引っ越しました。転校先の女子校は中学～大学までエスカレーター式の学校で、中学編入試験をパスするとそのまま進学出来ました。

腐女子の友人とは残念ながら会う機会が減ってしまいましたが、今でも時折互いの生存確認をする位には仲良くしています。

さて、転校先の女子校で私は更に腐女子道をひた走ることになりました。クラスは進学クラスで勉強は大変でしたが、バスケ部には入らず帰宅部となり、習い事のピアノも辞めて勉強以外はBLを楽しみました。

嬉しいことに転校先の学校で腐女子友達が沢山出来ました。女子校が関係しているか分かりませんがカミングアウト済みの子が多く、何ならクラスの半分が同士でした。私より腐女子歴の長い彼女たちには多くのことを学びました。彼女たちの教えがあって今の私の腐女子としての基盤が出来たと言っても過言ではありません。

クラスの中には腐女子ではない子も居ましたが、みんな漫画やアニメに理解があり、腐女子であることを否定されることもなく自由にのびのびと過ごせたのは最高だったと思います。

転校前は放課後部活や習い事に励んでいた生活が、転向後一変し、放課後はアニメイトに行って互いの押しBLを勧め合ったり一緒にグッズを買い漁ったりするようになりました。

ちなみに私は雑食なのでどんなCP(カップリング)でもどんなシュチュエーションでも咀嚼できました。

この世に生を受けて25年目。腐女子に目覚めて13年目。

2020年を過ごしている私はつい先日まで、まさか自分のブログを立ち上げるなんて思ってもいませんでした。

2020年は世間的にコロナで混乱し、務めている会社でも在宅勤務が当たり前。週1会社に出社しても所属する部署の先輩方も数名が出社しているのみ。人とのコミュニケーションが唐突に少なくなって寂しさに押し殺されそうになるときもあります。

就職して3年間、激務の日々を過ごす中で毎日生きるのに精一杯で、はお恥ずかしながら休みの日は自由奔放に趣味を楽しみ、将来のことなんて一生懸命考えたことなんてありませんでした。

先日自分がノンセクシャルだと気付くまで、なんとな～く将来は誰か男性と結婚して子供が授かれば精一杯愛して幸せな家庭を築くんだろうなって想像していました。

次回はノンセクシャルに気付いた経緯を掲載したいと思います。